pagetop
関西離婚弁護士ネットワーク

離婚・慰謝料請求問題解決は離婚問題のエキスパート弁護士へ。

離婚に関する相談窓口はこちら
メール相談予約24時間受付中0665569620

相手がうつ病になった場合に離婚する方法について

結婚生活において、夫婦の一方がうつ病になってしまうことがあります。 相手がうつ病になったら、それを理由に離婚することができるのでしょうか?また、うつ病の場合の慰謝料や親権など、離婚条件がどうなるのかも押さえておきましょう。 今回は、相手がうつ病になったときに離婚する方法について、解説します。  

1.うつ病は離婚原因になる?

配偶者がうつ病になって、当初は2人でやっていこうと努力していても、疲れてしまって将来が見えなくなることがあります。そんなとき、やむを得ずに離婚を進めようと考えることも多いでしょう。 ただ、相手のうつ病を理由として、離婚することはできるのでしょうか?  

1-1.回復しがたい精神病に該当する場合

民法において、裁判上の離婚原因には、「回復しがたい精神病」があります(民法770条1項4号)。うつ病は精神病なので、この要件に該当するのかが問題です。 この点、回復しがたい精神病というのは、将来にわたって回服する可能性がほとんどなく、正常な夫婦生活を営むことが困難な場合であると考えられています。 また、相手がそういった精神病を発病している場合でも、離婚に至る前に、相手をできるだけ看病して、誠心誠意、尽くしてきたことが必要です。それでもどうしても結婚生活を続けることが難しい場合に離婚ができるのです。 さらに、離婚後、うつ病の相手が生活に困らないことも必要です。たとえば、相手が実家に帰るとか、何とか自活できる事情があれば良いですが、何もなく離婚後たちまち困るという状況では、離婚は認められません。 そこで、相手がうつ病の場合に離婚できるかどうかについては、ケースによって異なるという状況です。 うつ病でも、相手の病気の程度が非常に重篤で、これまで相手のために誠意を尽くして看病してきた経緯があり、離婚後の相手の生活保障があるならば、「回復しがたい精神病」を理由として、裁判を起こして相手と離婚することも可能です。

1-2.その他婚姻を継続し難い重大な事由に該当する場合

また、法律上の離婚原因には「その他婚姻生活を継続し難い重大な事由」があります(民法770条1項5号)。夫婦間に重大な問題があり、それによって夫婦関係がすでに破綻している場合には、離婚を認めてもらうことができます。相手がうつ病の場合、うつの程度が「回復しがたい」ほどではなくても、病気が原因で夫婦の諍いが耐えなかったり、お互いにやり直すための意欲をすっかりなくしてしまっていたりすると、この要件によって離婚が認められる可能性があります。

1-3.協議離婚する場合

さらに、協議離婚であれば、上記のような要件を満たさなくても離婚ができます。自分と相手が離婚に納得していたら、離婚届を作成・提出することにより、離婚できるということです。

2.うつ病の相手に慰謝料請求はできない

次に、相手のうつ病が原因で離婚する場合に慰謝料が発生するのかどうかも確認しましょう。 結論的に、相手がうつ病になったからといって慰謝料を請求することはできません。慰謝料は、相手に対する不法行為にもとづいて発生する賠償金です。離婚で慰謝料を請求できるのは、相手に夫婦関係の破綻についての有責性(責任があること)があるケースに限られます。 ところが、うつ病になったのは、本人が望んだことではなく、本人に責任を問える事情ではありません。そこで、相手がうつ病になったからと言って、慰謝料を請求することはできません。

3.うつ病があっても親権を取れることがある

相手がうつ病の場合でも、子どもの親権争いが起こることがあります。 そこで、うつ病があっても親権者になることができるのかが問題です。 結論的に、うつ病だからといって、必ずしも親権者になれないわけではありません。うつ病にも程度があるので、子どもの養育を続けていくのに十分な能力があれば、うつ病でも親権者になることができるのです。反対に、相手がうつ病だからといって、自分が必ず親権者になれるわけではないので、注意が必要です。 相手のうつ病の程度については、相手がかかっている医師の診断書や意見書などによって証明することとなります。

4.うつ病と財産分与

相手がうつ病でも、財産分与に対しては何の影響もありません。原則通り、夫婦が2分の1ずつとなります。 たとえ、相手がうつ病だったために治療費などにいろいろお金がかかったとか、相手が家計に何らの貢献をしていなかったとしても、基本的に財産分与は2分の1ずつとなるので、押さえておきましょう。

5.うつ病の相手との離婚を進める手順

相手がうつ病で離婚をしたいなら、まずは協議離婚を試みるべきです。 話合いができる状態なら、自分たちで話し合って離婚をする方が確実ですし、スムーズです。 ただ、どうしても話合いができない場合には、家庭裁判所で離婚調停をする必要があります。 相手のうつの程度が酷く、ほとんど自分の意思を示すことができない場合などには、「成年後見人」を選任する必要があります。成年後見人とは、判断応力が低下した人の財産管理や身上監護を行う人です。 成年後見人を選任してもらうには、家庭裁判所への申立が必要です。選任されたら、その成年後見人と協議をしながら、離婚を進めていくことになります。   以上のように、うつ病の相手と離婚をするときには、いろいろな問題があります。自分で対処すると、状況が悪化してしまうおそれもあるので、お困りの場合には、離婚問題に強い弁護士にご相談されることをお勧めします。